来月の朗読会にむけて
夜な夜な練習しています。
今回は、角田光代さんの作品です。
主人公は、魚屋の若女将、千沙子。
かつては童話作家を夢見てせっせと作品を書いていたのに、
海外を放浪する姿が未知なるもののつまった宝箱のよう・・と夫と恋に落ちたのに
気がつけば店と台所の往復で15年。
こんなはずじゃなかった・・・同じことを繰り返す日々が千沙子は退屈に思えて仕方がなかった。
しかし、店のホームページから魚を注文する一人の女性とのやりとりをきっかけに
色褪せてみえた生活が違ってみえるのだった。
童話作家になりたかったのは、子どもの心に何か届けたかったからだ。
でもひょっとしたら、かつて自分が届けたかった何かを、
今私は、子どもも大人も関係なく、無数の人に届けているのではないか。
私はかつて夢見たことを、別のかたちでやっているのではないだろうか。
色褪せない毎日、とは
何かを見つけていくことでもあれば、
何かを見失わないでいることでもあるのかもしれない。
明日のことはわからないけど、きっと明るい。
と思える角田さんの作品。
心こめてお届けしたいと思っています。
朗読イベント「ことばの宝舟」
日時 3月8日(火)12時半より
会場 千代田区 内幸町ホール
入場無料
私のほかにもたくさんの方が朗読を発表いたします。
よろしければ、いろとりどり言葉の旅へ出航しましょう^^