不思議なアクセサリーに出会いました。
葉っぱや小枝でできてるような、あたたかみ。
朝露や月の光までも身に着けている気持ちになります。
「アクセサリーは、私そのものです。
この小さななかに、自分の好きなものがすべてこめられているので。」
アクセサリー作家の、新夛麻衣子さん。
氷見の海のすぐそばにある工房「eMu」で、
5年前から真鍮や天然石、ガラスを用いたアンティーク風アクセサリーを作っています。
麻衣子さんのアクセサリーは、パーツから手作り。
レースや木の枝からとった型に、一打ち一打ち、思いをこめて。
金属に、あたたかみとやわらかさが生まれます。
「いつも、思いつきなんです。」
なんとデザイン画はなく、パーツをみながら感覚であわせていくというから驚きです。
「昔から、あまり深く考えない」という麻衣子さん。
アクセサリー作りだけでなく
高校の工芸科に進んだのも、雑貨屋さんをやってみたいと大阪の専門学校に行ったのも、
アクセサリー作りに専念しようと学校を1年で辞めたことも、
ほとんど悩むことなく決めたのだとか。
「ふと雑貨屋さんでみつけたパーツでアクセサリーを作ってみたのが最初でした。
没頭してずっと家で作るうちに「学校に通う時間とお金がもったいない!」と思いたち
学校を辞めて、氷見で教室やイベントの出店をしていました。
この工房も、ある日ご飯を食べてるときに
『私、近所のあそこで店を出す!』と思いついて・・。」
つねに即決、の麻衣子さん。
不安という言葉など、ないのでしょうか?
「悩んだところで、変わるわけでもないですし。
これ!と思って進んだことが、よい結果になることが多いんです。
だから自分の思うことは間違いない、と思ってやっています(笑)」
不安を手放し
思い描くままに歩んでみれば
それは、思いがけない傑作になるのかも。
感じるままにつなぐ麻衣子さんのアクセサリーが
何より、そう物語っています。
9月には、お店が6周年を迎える麻衣子さん。
今後の目標は?
「とくに考えていないですね・・・明日にはいきなりお店をやめてるかもしれませんし(笑)」
そうだった・・・。
あまりに美しいアクセサリーを作る彼女は
あまりにチャーミングな「思いつきさん」、なのでした。
(にった・まいこ 氷見市出身)
check!!!
麻衣子さんの作品展が開かれます!