ふるさとの桜が咲きほこるなか、
大切なお友だちが旅立ってゆきました。
「羊毛とおはな」のボーカル、歌手の千葉はなさんです。
はなちゃんとは
インタビューをさせていただいたことがきっかけでした。
年や性格、趣味、大切な人のこと。
共通点が多く、ぐっと距離が縮まりました。
鮮明に思い出されます。
お酒片手に大切な人のことを喋りたおしたこと。
「結婚祝いだよ！」と
サンタさんみたいに大きな袋いっぱいにお料理グッズを詰め込んで職場にもってきてくれたこと。
結婚式では
羊はなの「手をつないで」をかけながら手をつないでエスコートしてもらうはずが
手違いでＳＭＡＰのらいおんハートで歩かせちゃったこと。
いつも、フフフと笑ったね。
大好きな、はなちゃんの歌声。
聴いてると
いつのまにかぽけ～っとしてたり、
いつのまにか眠ってたり、
いつのまにか涙がこぼれたり。
自然の中にいるみたいに素のまんまの私にしてくれます。
一番好きな歌は
インタビューで歌ってくれた
「ただいま、おかえり」。
故郷を離れる女の子の気持ちをつづったその歌は
その頃ちょうど結婚を決めた私にぴったりのまさに応援歌で
あぁ、私の人生のテーマ曲だな、と
幾度となく聴き
幾度となく元気をもらいました。
はなちゃんが亡くなった日に
私は偶然にも富山に帰ってきて
はなちゃんと会うことができました。
はなちゃんはとっても綺麗で
ぐちゃぐちゃ泣いてる私が
フフフと笑われてる気がしてきて。
悲しみ以上に
前を向いて生きなきゃ、とバンと背中を叩かれたような気持ちで帰ってきました。
こんなときまで元気をくれるんだから
やっぱりすごい人だよね。
寂しさや悔しさが湧いてくるとき
私の心を落ち着かせてくれるのはやっぱりあの曲です。
ただいま、おかえり。
離れていても心はいつもつながってるから
さよなら、またね。と旅立つ君の言葉に嘘はない
大丈夫、とつぶやいて。
うん、やっぱり、一番好きだなぁ。
これからも
はなちゃんの歌がどこまでもひろがって
どこかの誰かの心を
月明かりのように照らし、
そよ風のように吹き抜け、
お布団のようにぽかぽかにしてくれますように。
はなちゃん、ほんとにありがとう。
これからも、聴き入らせてね。