本格的な冬になってきましたね。
寒くなると厚手のコートを着たりブーツを履いたりと
ファッションは「冬仕様」になるのに
声は特に意識していないという方は多いのではないでしょうか?
実は、寒い時期はいつも以上に声への意識が大切です。
そこで今日は、あなたのベストな声がすっと出せるように
気つけておきたい冬の過ごし方についてです。
冬はなぜベストな声を出しにくいのか。
「空気が乾燥して喉を痛めやすいから」
「風邪が流行して喉を痛めやすいから」
もあるのですが、
「空気が冷えている」、これが大きいでしょう!
私は学生時代、
吹奏楽部でトランペットを吹いていましたが
冬は楽器も冷たくなります。
そうなるといつもより
音が出にくくなる、音質がかたくなる、音程が低くなる・・と
困ったものでした。
あなたの声も同じです。
声は身体という楽器から奏でられる音。
ですから冷えは大敵、特に冬は要注意!なんです。
では、ベストな声をだすために身体を冷やさない、
シンプルだけど効果的な3つの心がけをご紹介しますね。
「呼吸」
冬は寒いあまり
身体を縮め、呼吸も浅くなりがちです。
冷たい空気を吸うのはつらい!というのもわかりますが
深くあたたかい呼吸が一番です。
トランペットを演奏するときは
楽器にあたたかい息をふきこんであたためていました。
まずは朝、起きた時。
お布団の中で伸びをしながら、大きく深呼吸。
朝ご飯やブレイクタイムのときは
お味噌汁やコーヒーを飲みながらふーっとあたたかい呼吸を。
そして夜はお風呂に浸かって
はぁー・・っとあたたかく、一息。
あたたかいものの力を借りて深い呼吸をこころがけ
寒い時もできるだけ深く呼吸を意識してみましょう。
「すべての“首”を守る」
マフラーやストールを首に巻くと、
体感温度が高く感じられる、これは皆さんも経験がありますよね?
冷えは首から入る、と言われています。
すべての「首」を守りましょう。
◆首はマフラーやストール、またはタートルネックの服を着る。
◆手首は手袋か、アームウォーマー、手首まで隠れる袖の長い服を。
◆足首は靴下やレッグウォーマーで守りましょう。
私の出身地、富山は雪国。
楽器もコートの中にいれてあたためていました(笑)
注意点としては、あたためるときに「首」をしめつけないように。
血行が悪くなると逆効果ですし、
しめつけると声が出にくくなりますので、
ゆるっとくるんであげましょう。
最後は、いざ!というときに助かる裏ワザです(笑)
「カイロを活用しよう」
本来はあたたかさを保てる身体づくりをするのが一番です!
でも話す会場があまりに寒い場合もありますね。
私も過去、中継リポートをするため
雪が降る中、何時間も外で立っていたときは、
さすがにこたえたものでした。
それでも話せる状態をスタンバイしておくために
お世話になったのが、カイロです。
貼れるカイロを腰にぺたっと貼りましょう。
肩甲骨も身体があたたまりやすいのですが、
のぼせてしまってぼーっとする経験もあり、
個人的には腰にあてるのがおすすめです。
注意点としては、
薄手の服や薄い色の服はカイロがばっちり見えてしまうので避けましょう(笑)
あなたの身体は声を奏でる楽器。
自分の人生を楽しむための器であり、
人を楽しませるための器でもあります。
身体に冷えは大敵!
とくに冷えやすい冬はしっかりとあたためて
あなたの魅力あふれる声が出せるようにこころがけてみましょう!