思わぬ自分に気づく。
思わぬ世界に出会える。
だから朗読はやめられない。
あなたも
朗読をしてみませんか?
今日は新しくアップした
YouTube朗読の作品から
私が感じたことをお話します。
小川未明
「トム吉と宝石」。
人との出会いと同じく
物語の出会いも一期一会。
必然だなぁ‥と思います。
この作品は
私が体調を崩して寝込んでいるときに見つけました(笑)
宝石店で働く若者、トム吉。
ある日、
貧しい娘が店を訪れ、
病気の弟を助けるために
母の形見である指輪を買って欲しいと伝えます。
娘の思いに感心したトム吉は
指輪を相場通りの高値で買いますが、
店の主人に
娘を誤魔化して儲けようとしなかったことを責められ、
トム吉は店を追い出されてしまいます。
そこで彼は
自分の姉が住む街へ旅立つのですが、
また新たな出会いがあり‥
この先は
ぜひ朗読でお楽しみ頂きたいのですが
大切なものってなんだろう、
価値ってなんだろう、
と考えさせられるお話です。
-私が読み終えて感じたのは、
目標や意思があると
「次はこうしなければ」
という意識にぐっと集中するのは
ごく自然なこと‥
でも、
とらわれすぎてしまうと
視野が狭くなってしまう。
そして
何ものにもかえられない
大切なこと、
かけがえのないものを
見落としてしまうことにもなりかねない。
だから
とらわれない、かたよらない、
ニュートラルな状態でいることも
大切だと感じました。
なんて偉そうに言っていますが‥
少し前の私は
とても忙しくて、
やるべきことを早く完了しないと!と
血眼になって(笑)
向き合っていました。
そうなると
家族につい不機嫌な態度をとったり、
食事の栄養が偏ったり、
自分に無理をかけたり‥
でも
それどころじゃない!
今は仕方がない!
と過ごしていました。
しかし、
体調を崩した瞬間に、すべてが停止。
それまでの頑張りが
水の泡になってしまいました。
布団の中で
何もできない状態を過ごしているとき、
当たり前のように
できていたこと、
いつもそばに
いてくれる人たちが
なんてありがたいのだろうと
痛感しました。
お仕事に穴をあけてしまったのに
身体を気遣ってくださった方々、
YouTubeが更新できなくても
いつまでも待ってるからねと
声をかけてくださった視聴者の皆さん、
困ったことがあったら連絡してね
と言ってくれた友達、
何も言わないけど
いつだって私の味方でいてくれる家族。
そして、
いつも頑張っていてくれた自分の身体。
私は
どれだけの財産に恵まれているんだろう…。
今さらながら、
日常が奇跡そのものなんだと思いました。
だからこそ、
とらわれすぎず、
偏りすぎず、
求めすぎない‥
ときには
そんな日だってあるだろうけど、
当たり前のように
そこにある奇跡に感謝する、
必ずそこに立ち返りながら
生きていきたいと思いました。
あなたは
この物語から
どんなことを感じますか。
ぜひ、お聴きください。