久しぶりの美術鑑賞。
広島県立美術館で開かれている
「ゴッホ展 空白のパリを追う」を観てきました。
わずか37歳の生涯で数々の名作を残し、
今も世界中の人を惹きつけるフィンセント・ファン・ゴッホ。
この名を知らない人はいませんよね^^
作品展は
オランダ国立ファンゴッホ美術館の研究チームが7年かけて解明した発見を紹介していて、
彼の作風に大きく影響を与えたフランスでの創作活動を中心に
50あまりの作品を堪能でき、
ゴッホの意外な素顔が垣間見られました。
「炎の画家」とも称されるゴッホ。
波乱に満ちた人生もあいまって
彼の作品といえば
感情のおもむくままの奇抜な色彩、タッチの印象ですが、
初期は沈んだ暗い色合いの肖像画だったり、じつに緻密な静物画だったり。
かと思えば
パステルカラーの綺麗な風景画をはじめとした優しい作風だったり。
全然違う。
ゴッホさんって繊細で真面目で柔らかな方だったのかなぁ、と思わずにいられません。
面白かったのが
偉人ならば、ゆっくりでも日々進化していたり、一途に突き進んでいるものだと思っていたら
作風を変えては戻り、引きこもりから脱出してはまたこもり。
三歩進んで二歩下がる、そんな時期があったこと。
迷うことも引き返すことも、
それまた自分が思い描く姿に近づいていることなんだなぁ。。
ゴッホさんが愛おしく思えました^^
「テーマよりも形式にこだわった」というゴッホは
どうやらひたすら目の前にあることに誠実に向き合ってきた画家のようです。
新たな視点で作品をたっぷり味わえた、贅沢な美活動でありました。