思いでの一枚

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熊本をはじめ地震で被災された方々、ご家族の皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

 

今も地震が続いていますが

 

どうか一日も早く、心と体を休められるときがおとずれますようお祈りいたします.

 

 

 

30年以上富山から離れて暮らしたことがなかった私ですが

 

結婚し、引っ越し、その中で生活や育児をしていくなかで

 

離れていてもすぐそばにいるようなご縁に恵まれ、

 

場所の距離だけでなく心の距離、形あるものだけでなくみえないけれど大切なものを

 

学ばせていただいています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先日、岩手の方と取り組ませていただいたお仕事が旅立ちました。

 

 

宮沢賢治の詞「花鳥図譜、八月、早池峰山巓」が

 

児童向けに言葉が置き換えられ、その朗読を担当させていただきました。

 

 

岩手の早池峰山を舞台に

 

森林主事と高山植物泥棒とのやりとり、そして主事と学生との会話をつうじて

 

早池峰山の成り立ちやそこにある生命の姿、その大切さがにじむ作品です。

 

 

 

早池峰山は

 

200種類もの高山植物が生息する国の特別天然記念物にも指定され

 

絶滅危惧種などの貴重な植物が生命いっぱいに生きている一方で、

 

心ない者による踏み荒らしや盗掘、シカの急増による食害などの問題が深刻になっているそうです。

 

自身も農林学校の学生で地質調査で訪れていた宮沢賢治は

 

早池峰山への思いをこの詩に託したのかもしれません。

 

 

 

そんな賢治さんの思いが子どもたちに届いたら、

 

ふるさとの自然や環境、命、について少しでもあっと感じてもらえたら、

 

どんなに素晴らしいかな^^

 

 

早池峰山はおろか岩手に訪れたこともない、賢治さんの作品を朗読したこともない私でしたが

 

ただただその思いで

 

いわて芸術文化技術共育研究所の南幅さんをはじめ、皆さんとつくらせていただきました。

 

 

 

経験、スキルの必要性を身をもって感じながらも

 

その土台となる「思い」の力を、改めて感じました。

 

「思い」は迷ったときの道しるべになり、支えになる。

 

そして離れていても同じ思いを持つ人とはがっちりつながることができる。

 

 

 

そしておととい

 

岩手の南幅さんと東京でお会いすることができました。

 

離れていても・・とはいうものの、直に会ってお話ができるのは何よりです!

 

とてもかっこいい魅力的な女性で

 

日本中に素敵な人たちが輝いているんだなぁ~とあらためて思いました^^

 

 

日々のなかで大変なこと、辛いこともあります。

 

でも必ず光はあるし、

 

かりに自分の力は小さくとも、集まれば何かができるかもしれない。

 

勇気をだして進んでみると、それをひたすら実感します。

 

思いのこもった思い出の一枚。

 

南幅さん、CD制作にたずさわった皆さま、本当にありがとうございました。