私の記憶が定かならば。
5月8日は、母の日。
おかあさんにありがとうの気持ちをこめて、なはず。
しかし、なぜここに連れられてきたのか。
神宮球場。
しかも大学野球。
ちなみに、連れてってほしい!とは一度たりとも言ったことは、ない。
そうだ・・私は松井家に嫁いだ。
それは野球に魂を預けたも同然なのだ。
ハハ(涙)
しかし、行ってみるものである。
そこには見たこともない世界が広がっていた。
球場の外で練習している学ラン姿の応援団たち。
手足の動きがおそろしいくらいに揃い
決して声などかけられもせぬ張り詰めた緊張感。
いつも歌いながら歩く神さますら口を閉ざし、おそるおそる通り過ぎている。
スタンド裏の階段には、これまた応援団の男子学生たち。
ぴしっと一列にならんで座り
無言で昼食を口にいれている。
まるでそこにいないかのように、
大きな男たちが、気配をけしている。
今の時代にもおそるべし礼儀正しい学生がいることに驚くばかりだ。
こんな世界があるとは。。
試合に夢中な相方をよそに
ちんぷんかんぷんな私と神さま。
神さまはしまいに
「カカ・・ゴメンナサイ」と小声でつぶやき、眠りにおちた。
息子よ、気にするな。
私も寝てしまいそうだ。。。
今日は何の日だ・・という気持ちだったが
球場のすぐそばには、あの、銀杏並木があった。
HEROのオープニングの・・・!!!!!
101回目のプロポーズの・・・!!!!!
ハハッ(喜)
テレビっ子な私はこれだけですっかりご機嫌になったのであった。
案外単純なものである。