ほほぉん

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しまった・・。

 

降りる駅を過ぎているのも気づかず、山手線で目的地を過ぎてしまった。。

 

その原因がこちら。

 

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ヨガのお師匠が貸してくださった野口晴哉さんの子育て本。

 

野口整体法や風邪の効用に関する本で有名な野口先生が子育てについて語っている。

 

昭和40年代に書かれた本にも関わらず、いきいき色鮮やかな文章。

 

車内で読んでいるうちにすっかり熱中してしまったのだ。

 

 

たとえば「ほほぉ」と思ったのは

 

『叱るときはやや的を外し、褒めるときは的を射る』こと。

 

 

何でも褒めてしまうのは何も褒めることがないと同じである。

 

褒めてばかりいるといいかげん子供になめられてしまう。親は甘いものだと思い込む。

 

叱ることがあって初めて褒めることが活きるのであり

 

褒められることによって改めて叱ることの意味がある。

 

 

子供の見る目は大人と違う。

 

だから褒められるときにそれをぴたっと掴まえないで的外れのところを褒められると

 

「わかっちゃいない」とそれっきり相手を馬鹿にする。

 

 

叱ることはむずかしいが絶対に必要であって、叱られる人の心を拓く。

 

叱ることは三分的を外さねば逆らう。

 

ぴたりと的中すると傷口が痛む。痛いところは本能的に蓋をする。

 

だからぴたっと掴まえるほど本人は反発し自分で自分を庇ってしまう。

 

的をちょっとずらすとそれを受け入れ、自分自身で自分の行為に照らし合わせてゆく余裕ができる。

 

 

逆のことをしているなぁ・・と目からうろこだった。

 

では実際それができるのか・・というと簡単ではないだろう。

 

でもそこをめざしていけるようなヒントがここにつまっている^^

 

 

またこの本の面白さは、ちょいちょい大人を例に挙げている。

 

たとえば「子供は野良犬を連れて歩くようにただ引っ張るな」という例としてこう書かれている。

 

 

亭主や奥さんでも同じことだ。

 

「あの指輪いいわね」などと一軒一軒のぞく奥さんを連れてでるなら出かける前にお腹一杯食べさせる。

 

人間はおなかが空いていると何でも欲しくなる。

 

どうしても奥さんが「これが欲しい」と言ったら「こっちのにしよう」と

 

その十倍高いものを交渉しだすと奥さんは心配になって「やめよう」といい始めるのに決まっている。

 

さっと懐勘定をしてそれを買ったらもう後で何も買えなくなるとか、貯金をはたかねばならないとか、

 

奥さんなりに想像を廻らし心の中で葛藤をおこす。

 

そこで「買うのはまあ待て」というと欲しいものも忘れてしまうのである。

 

この本しかり、子育ては大人にも通ずるものがあり多々学びがある(笑)

 

 

と野口先生のチャーミングな文体と発想が面白く、にやにやしていたら降り忘れていた、という始末。

 

 

 

まだ読み始めたばかりなのに

 

ぐんぐん引き寄せられて書かずにはいられませんでした。

 

 

「ほほぉ」の連続、ほほぉんの本。

 

面白い子育て論についてはまた後日お伝えしたいと思います^^