高岡で素敵なインドカレーが食べられると聞き、訪ねました。
「食堂LACUU」。
勝手ながらインド風の店構えを想像していたら、意外にもログハウス風。
靴を脱いであがります。
店主の大瀧さんご夫妻です。
なるほど、山好きのご主人が「まちなかの山小屋」をイメージして建てられたのだとか。
20年前から趣味でカレーを作っていたそうで
ご主人が55歳のときに会社を辞め、開店を決めたのだそうです。
「人と違うことがしたいんです。」
という言葉通り、ご主人の作るカレーは食べたことのない味わいです。
緑豆やほうれん草のカレー。
化学調味料やダシを使わず、野菜とスパイスと塩だけでつくる一皿は
スパイスのなかにも具材の味がたち、
カレーというより野菜を食べているよう。
なんだか煮物のような、お味噌汁のような、日本テイストのインドカレーなのです。
フルーツカレーも、こんなにゴロンとして存在感大。
濃厚濃密、ゴマカレー。
奥さんの淹れるチャイは、豆乳仕立てでクリーミー。
カレーをこよなく愛するお二人の腕前に、何度美味しいを連呼したことでしょう。。
試行錯誤を重ねて生まれたこだわりカレーに、スピーディーなど求めるなかれ。
手間暇かけてじっくり作る姿も味わいましょう^^
「これまでまったく経験のなかった飲食店、大変だけど楽しいんですよ。」
と笑顔で穏やかに話すお二人。
カレー同様、自然体でなかなか個性的なご夫婦です。
何事も始めるのは早いに越したことはない、と思ってきたけれど
あえて年を重ねてから始めるのもいいかもしれない。
年をとることをワクワクさせていただきました。
そして食後。
お腹ははちきれんばかりにいっぱいなのに、全然もたれていない・・!
嬉しい反面、あまりの余韻のなさが寂しく
コートについたスパイスの香りがちょっぴり嬉しかったのでありました。
大瀧さん、ごちそうさまでした!
食堂LACUU
富山県高岡市本町